こだわり通信
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第96号 こだわり通信 

2011.7.15

【今月の目次】


ひとり言<Ability 能力>

いつもありがとうございます。
震災後、復興への動きが日々強くなってきています。政府も口先だけや自身の保身ばかりを考えるのではなく、一日も早く国全体で復興に向かってもらいたいと思います。
首都圏業務用では日が経つにつれ少しずつ回復しているように思います。しかし、そこには若干の差があります。
業態、客単価、地域性、その原因は様々です。私たちの業界でも同じですが、この障害と真っ向から組合う。
どうやったらこの障害を越えられるか、どうやったら・・どうやったら・・と考え、実際に行動し改善しているお店や企業様はやはり回復のスピードが早いように思います。

-人間の能力に大差なし-

能力とは何か?
それはその人が生まれてから現在まで努力してきた結果である。
元々人間の能力の差というものは小さい。あるとすれば努力の差である。
何かのせいにしてはいけない。能力がないという人がいれば、それは怠け者である。
今まで努力していない人・挑戦していない人を指す。

「努力は必ず報われる。しかしすぐには報われない」

テイクオフ理論でいく。多くの人は滑走路を走り切らない。それは助走が長いから途中であきらめる。
しかし、一旦テイクオフ(離陸)すると浮力がついて一気に上昇し、成功する。
報われることを信じて、努力し続けることが大切である。

当たり前なことだと思います。しかしこの言葉からもう少し考えると、 大事なのはその努力の「量」と「内容(やり方)」ということなのだと思います。
柴田屋もやっているつもりにならず、努力していきます。

柴 健宏




特集<柴田屋本店開店>

柴田屋本店開店去る6月21日、名誉会長で私の祖母の柴きよの97歳の誕生日に柴田屋酒店といたしましては、22年ぶりに酒専門店(小売店)を開店いたしました。

この店舗のコンセプトは
「酒を語ろう、酒で語ろう!」
お取引先、地域の皆様に可愛がられるプロショップを目指します!

 近い将来、現在は月に一度の「シバの日」をこの店舗を活用して
「いつでも、どこでもシバの日」
を開催し、飲食店様のご商売繁盛のお手伝いができればと考えています。

柴田屋本店

どうぞ、皆さまにご利用賜り、ご意見等いただけますようお願い申し上げます。今後ともご理解とご指導の程、宜しくお願い致します。

株式会社柴田屋酒店 代表取締役柴泰宏




キャンペーンレビュー

シャトー・べレールシャトー・べレール 2006年
限定120本完売となりました。 ありがとうございます。 皆様から「美味しくて手軽なボルドーをグラスで提供したい」 という声をよく聞きました。良いのが見つかりホっとしています。 秋にもボルドーの限定キャンペーンをする予定です。是非お楽しみに!

シャトー・べレールソリテッラ
「太陽と大地」のワイン、7月13日入荷予定です。 いよいよ夏本番!夏のスペインの白を常連さんにドンドンお勧めください! 240本限定価格1,080円です。 グラスでもボトルでもOK。
差込メニューに是非お使いください!





社長がゆく4 <エイ・ジェイ・アイ・ビア有限会社様>
エイ・ジェイ・アイ・ビア有限会社

次月のシバの日は「クラフトビール」。夏も近いし、皆さまにビールの良さを伝えるためには、ヨーロッパで数々の章を受賞しているA・J・Iビア(箕面ビール)様。是非、見ておかなければ!

今回、社長の大下様が弔事でご不在のため、マーケットご担当の五影(いつかげ)様にお話しうかがいました。
26歳の好青年です。マーケット担当とのことですがTシャツ、長靴姿。お聞きしましたら、五影様も製造をしているとのこと。何でもスタウトビールが大好きで、ビールとはまったく関係のない仕事をしていたのが、箕面ビールと出会って惚れ込んで、アルバイトから社員となって3年の経歴の持ち主。素敵なお話しですね。

会社は、社長が営業で、奥さんが経理、あと娘さんが3人いるのですが三姉妹全員で醸造を行なっている工場です。

エイ・ジェイ・アイ・ビア有限会社14年前に創業いたしまして、3年前から世界中から評価を頂くようになりました。
当時の商品はピルスナーとダークラガー。その頃は社長と醸造担当だけだったそうです が、その後、長女香緒里さんが修行に出て醸造を学び、現在工場長です。

もう、毎日糖化・醸造・壜詰め・ラベル貼り・出荷の日々です。壜詰めも手作業、ラベル 貼りも手作業。何しろ一番新しい機械が昨年購入した、6本対応壜詰め機というくらい ですから。本当にありがたいことに受賞したり、マスコミ等で取り上げていただいて、 お問合せはたくさん頂くのですが、現在の製造量を安易に増やすつもりはありません。

質が落ちる可能性のあることはしたくないですね。その割には商品ラインアップがあるの ですが、2ヶ月ごとくらいに季節商品や新商品に取組んでいて、良くできたもの、評判 が良かったものをレギュラー化していったら現在の8種+季節商品となりました。

季節商品は面白いです。箕面は柚子で有名なのですが、自分たちで柚子を収穫して造った「ゆずホ和イト」やイチゴを使った「いちごいちえ」。カベルネソーヴィニヨンの葡萄果汁の「カベルネ」等、良い評判をいただいています。これからも本当に宜しくお願いいたします。

エイ・ジェイ・アイ・ビア有限会社

お伺いしたときも作業の真っ最中でした。お忙しい中(毎日)工場内も見させていただきました。大手の工場と異なり小さな醸造所です。でもここから世界で評価されるビールが造られている。想いの強さと挑戦がいかに大切か学ばせていただきました。第97回シバの日「クラフトビールの会」もちろん箕面ビールさんも出展いたします。
どうぞ、2010年世界一となった「インペリアルスタウト」味わいにいらしてください。 ちなみに社名のA・J・Iは【味のあるビール】の意だそうです。




「お客様応援室」より〜勝ち残る為に-3

震災、食中毒ときっつい日々ではなかったでしょうか。震災の際に経済的に戻るのは6月からと出ていましたが、本当にそんな印象を受けています。復興工事が始まり仙台(市内のみですが)の飲食業は息を吹き返している感じです。「元に戻る」いえ、元には戻らないと思っています。表題として<勝ち残る為に>と書き出した話しですが、勝ち残るというより勝ちきるか負けるかの二極化していくように感じています。6月に入ってお客様数、売上が前年を越えだしているお店があります。
未だに「震災の影響が・・・・」と言っているお店がある。そんな危機感と共に、新しい局面が確実に着ていると思います。本題に入る前にお伝えしたいことがあります。

震災前と同じでないことをしてください。

何でも結構です。震災前より良くなってください。料理の内容は変わらなくても器が違う、盛り付けが違う。量が違う。それでも結構です。
何かしら「前より良くなっている」状態を創りだしていただくことが絶対的に必要と思います。

さて、本題です。あなたのお店で「ブランド化」を創りだせる何かはありますか?
そして、経営者の方にお聞きします。あなたのお店は何を目的としたお店ですか?何をお客様に伝えたいお店ですか?何が売りのお店ですか?
それをスタッフ全員が知っていますか?お客様に見える、聴けるようになっていますか?

そして手法です。

  • どんなお店で、どんなお客様にどのように使っていただいて、何を美味しいと感じて何に感動してもらいたいかの ストーリーを明確にしてください。紙に書きだしましょう。
  • お店の良さ、強さをお客様にどう伝えていくかを創りましょう。それは料理説明かもしれないし、ユニフォームやロゴ、メニューブックかもしれません。
  • それを体系付けて、スタッフ全員で共有してください。スタッフの行動レベルで変われるようにしましょう。

スタッフの行動がブレず変わらず徹底的に継続していけることが必要です。

  

KHM(キッチンハイジーンマネジメンツ)出和樹

  



トピックス<営業西田のイタリア研修レポート1>

6/5(日)〜6/12(日)の期間、株式会社モトックス社の『イタリアワイナリーツアー』に参加してきました。今回のツアーはシチリアの『パッソピシャーロ』『グルフィ』『フェウドアランチョ』をまわり、フリウーリの『ヴィエディロマンス』『テレザライツ』トレンティーノアルトアディジェの『ロータリ』『カンティーナ・ボルツァーノ』、ヴェネトの『サンアントニオ』を5日間で巡るというハードなスケジュールでした。

  • 営業西田のイタリア研修レポートまず最初のワイナリーは『パッソピシャーロ』です。
    エトナ山(3323m)の標高700m〜1000mの北斜面にありますが、全て段々畑になっていて日照角度も問題なく9月以降の天候も南斜面より安定しているので逆に良いとの事でした。
    そして標高1000mという高さはフィロキセラの侵入も防ぎ自根で樹齢100年以上のネレッロマスカレーゼが広がり、その土壌は火山灰と溶岩でミネラル豊富なワインになります。また、標高の600m以上のネレッロマスカレーゼはシチリアのピノノワールと言われ、エレガントで上質なワインを生み出します。
  • 二件目は『グルフィ』です。
    オーナーのヴィトさんはF1の特殊油脂を製造する事業で成功しているので、使い切れないほどの大金持ちです。グルフィのコンセプトは『自然のワイン』です。
    営業西田のイタリア研修レポートシチリアは雨季である冬以外はほとんど雨が降らない為ほとんどのワイナリーが灌漑を行いますが、この地で生き続けてきた『土着品種』なら人間が手を加えずとも良い葡萄が出来ると考えています。灌漑を付けると1本の木から1kg〜3kgの葡萄の収穫が可能なのですが、灌漑無しだと200g〜300gしか収穫できません。しかし、「自然はできる事しかしないから作りすぎる事もしない。そのままがいい」とヴィトさんは言います。
  • 三件目は『フェウドアランチョ』です。
    このワイナリーはサンブーカとラグーナに合計1000ヘクタールの葡萄畑を所有している超大型のワイナリーです。
    営業西田のイタリア研修レポート近代的な設備を使い非常にコストパフォーマンスの高いワインを作っています。収穫は全て機械で、暑さの和らぐ夜から朝にかけて行い葡萄の品質を守ります。灌漑は全てコンピューター管理されていて必要な分だけの水分が補給されます。 企業理念として「自然との共存」を掲げていて、農薬もほとんど使いません。どうしても必要な時のみ少しだけつかいます。 ティンニョーラという葡萄の房に卵を産む蝶のような害虫も『セクシャルコンフュージョン』 というフェロモンのリボンを使う事で撃退します。 パッシートは収穫後そのままワイヤーに引っ掛けるという斬新なアイデア!
    こちらのワイン 近日入荷予定。
    乞うご期待!

さてさて、まだまだ続く西田のイタリアワイナリー研修。
以下次号