- 第93号 こだわり通信
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2011.3.31
【今月の目次】
- 今月のひとり言
- トピックス<ご案内>
- 柴田屋お薦め「飲食業の計数管理セミナー」
- 社長がゆく(2)
<古田土公認会計士・税理士事務所 元気創造コンサルタント 古田土 満様> - S1サーバーグランプリ<第6回S1サーバーグランプリレポート>
- 「お客様応援室」より〜今こそ試されている
- 編集後記〜<4月に向けて>
- 今月のひとり言<困難>
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いつもありがとうございます。
去る3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による被害が広範囲に広がり、そんな深刻な状況を報道などで目の当たりにし、誠に心痛む状況でした。被災された方々には、心からお見舞い申し上げますと共に、一刻も早く通常の生活に戻られますことをお祈り申し上げます。
皆様、震災の影響は大丈夫でしたでしょうか?弊社も棚に並べていた商品が多かったせいもあり大きな被害を受けました。しかし下を向いて意気消沈していても何もよくなりません。
被災され、お亡くなりになられた方に比べたら、私たちには「命」があります。
「未来」があります。こんなにすばらしいものを持っていることに感謝します。そんな私たちに出来ること、 それは1人1人が希望を持ち、その希望の光を周りの人に伝えていくことではないでしょうか?
皆様、飲食業に携わる方々は、そんな行動をたくさん出来る方々だと思います。食事にいらした方に希望を与えてください。元気になってもらいましょう。困 難
一難さってまた一難
次から次へと神様が試練を与えてくださる
でも解決できない問題は何一つ目の前には来ない
神様は誰にも等しく試練を投げかけてくれる
逃げるから答えが出ない
逃げるから大きくなっていく
答えは全て私の中にある幸と不幸は同じだけ訪れるといいます
今回の不幸は大変大きなものです。諦めずジッとやるべきことをやり続けていれば、次は大きな幸せが待っているはずです。
日本中の人達に1日も早く「いつもの1日」が訪れますことを、心からお祈り申し上げます。柴 健宏
- トピックス<ご案内>
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皆様には商品の欠品で大変ご迷惑おかけして誠に申し訳ございません。
特にビールやミネラルウォーター・ジュースなどは、お店の営業に差し支えてしまうため、仕入先と執拗に交渉しておりますが、全てのご注文にお応えできていないのが現状です。
そのため柴田屋としましては、お店に売り上げを最優先させて頂くため、独自の商品以外は代替商品のご提案をさせて頂いております。いつも可愛がって頂いている商品ではないので使いづらさはあるかと思いますが、お店にお越しになるお客様を考えますと、何としても商品を揃えることを優先しております。
復興に伴い全社を上げて情報の収集をし、最善の対応させて頂く所存ではありますが、今しばらくご理解・ご協力をよろしくお願いします。 - セミナー情報 柴田屋お薦め「飲食業の計数管理セミナー」
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現場が理解しやすい実際の飲食店で起こる事例数値を使って、自分で算出していくので、本当にわかりやすいセミナーです。
主催 : 株式会社アスター
お申し込みは柴田屋担当営業までご連絡ください。
日程 : 【基礎編】2011年4月13日(水) 13:30〜15:30
【上級編】2011年5月11日(水) 13:30〜15:30
会場 : 寺岡精工 東京ショールーム
品川区大崎2-3-13 JR大崎駅から徒歩5分
参加費: 無料
定員 : 60名(先着)
持ち物: 電卓、筆記用具
講師 : 東海林健太郎氏 - 社長がゆく(1)
古田土公認会計士・税理士事務所
元気創造コンサルタント 古田土 満様 -
地震で柴田屋にも、大きな影響があった。飲食店様も本当にこれから大変なはず。
こんな時どうしたらよいのか?
経営的判断・・・・・・ そうだ、飲食業の会社多数契約している、古田土先生にお話しを聞いてこよう!※柴=柴 古=古田土
柴:古田土会計様は弊社もご指導頂いており、10年前くらいでしょうか、私が経営に悩んでいる時にセミナーを通じて出会いまして、柴田屋の取組は御社を随分とパクらせて頂いています。(笑) 読者の皆さまに古田土会計様がどんな会社か、少しご説明頂けますでしょうか。
古:私共は昭和58年に創業して今日に至っております。
最初は1人での開業でしたが、現在 は140名のスタッフを抱えております。月次決算からの評価、経営計画書を創るという点でお客様をご指導しております。
何よりも「お客様を幸せにする」ことが経営の柱です。
経営計画書というと、他社さんは、数字の計画になるのが多いのですが、弊社は方針や進むべき道、目標を明確に提示するものを作成するようにご指導しています。
こういう会計士は弊社だけでないでしょうか。
スタッフへは、挨拶・掃除・朝礼を徹底的に行なうことで教育しています。 例えば、挨拶は何故、するのでしょうか。コミュニケーションとお答えになる方が多いのですが、私は「挨拶は相手を喜ばすために行なう」と教えております。
喜ばしたいのですから、自分から先に行なう・元気に行うだと考えております。柴:今回の震災で、特に飲食店の皆様に対し、何かアドバイスをお願いします。
古:そうですね。財務体質を強化することです。
会社は赤字になっても潰れませんが、お金が無くなったら潰れます。
○銀行の返済は待ってもらう。交渉しましょう。
○借り入れを申し込んで、貸し渋りされたら返し渋りをしましょう。
○断られたら、口座にお金を残さないくらいのことをしてもよいと思います。
○大家さんにも借り入れがあると思いますが、家賃交渉はしましょう。 早く、交渉することです。
これを機会に会社の財務体質を見直してみてほしいと思います。
特に飲食店の経営は、PLではなく、バランスシートでみることです。お金を残すことが本当に大切です。震災があって、まったく売り上げがなくなったら、会社を行き残させるのはお金です。震災のおかげで、弊社もスタッフを早く帰さなければいけません。ですので、お取引のある飲食店に行ってお金を使ってきなさい。食しなさいと推奨しています。その費用には手当てを支給するようにしました。
皆さん、本当に頑張りましょう。なんでもご相談ください。古田土所長、お忙しい所、お時間頂きありがとうございました。
こういう緊急時には、いかに現金を確保するかがポイントですね。 柴田屋は古田土流の経営計画書を毎年作り、毎月月次決算と照らし合わせて対策をすぐに立て全社で取り組んでいます。 これからもご指導よろしくお願いします。
また、震災後ということもあり、柴田屋のお客様の状況を話したところ、快くしかも無料で資金繰りの相談に乗って頂けるということで、本当に感謝しております。
お困りの方いらっしゃいましたら、是非ご一報ください。古田土公認会計士・税理士事務所
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西5-4-6アールズコート302
TEL:03-3675-4932(代表) FAX:03-3675-4990
-私達は、経営理念を実現するために、仕事をさせていただいている同志です-
一、中小企業経営者を育て、企業の成長・拡大と安定に貢献すること。
(1)原理・原則にのっとった正しい経営をするよう導くこと。
(2)数字に強い経営者を育てること。
二、社長を育て、守ること。
1.育てる
(1)よい習慣を身につける。
(2)正しい思想教育をする。
(3)自分の頭で考える訓練をする。
2.守る
(1)一生あなたと家族を守る。 - S1サーバーグランプリ
<第6回S1サーバーグランプリレポート> -
今年も3月8日(サーバーの日)に中野サンプラザにて、第6回S1サーバーグランプリが開催されました!
見事!優勝しましたのは北信越地区代表 「和の酒 和の膳 ばさら」平本道一さん。 おめでとうございます!今年はAKB48ではなく、ATK38(逢いたかったサーバー)の華やかなダンスでスタート。踊っているのはお店のスタッフさんたち!みんな、本番前の1時間の練習でこのパフォーマンス、「素敵」です。
柴理事長の腰痛に耐えながらの挨拶に続いて、 なんと、お忙しいワタミ創業者のわたなべ美樹さん が応援に来てくださいました。笑顔が本当に凄い方 でした。 緊張の中にも、やる気満々のファイナリストが登場!
全員が同じ設定で、接客を競う規定審査。 テーマを決めて、普段の接客のシーンを再現する 自由審査。 そして、スピーチと評価は3部門。 皆さん、本当に高いスキル、想いを表わしてくれたと 思います。年々、レベルは確実に上がってきている。
そして、表彰。 勝ち負けは出ますが、本当に今年も僅差の勝敗。 終われば、みんな心強い仲間です。 この、横の繋がりを創っていくことが、業界の活性化 や強化に繋がるのだと思います。
今大会はとても特徴がありました。 ファイナリストのうち、2名が喫茶店、1名がファミリーレストランのサーバーでした。 接客機会と時間が短く、顧客創りという印象の薄い業態の進出となりました。 実際、UCCさんはサーバーグランプリに取組んで、サービス を向上することで、業績が上がっているとのこと。 素晴らしいことだと思います。 そして、ステーキとハンバーグ&サラダバーけんの松岡さん。 左の写真は、けんのブースなのですけど、小さなカードは全て お客様が松岡さん頑張れ!と書いてくださったもの。 10枚、20枚じゃありません。6枚のボードに貼ってある全て です。皆さまのお店でこれだけのファンを創ることができる サーバーがいますか?お客様がまた来たいと感じる、ファンになる。
学べることはたくさんあると思います。是非、まもなくDVDも発売されます。
私の野望を一つ「中野をサービス、ホスピタリティの街にする!」 ありがとうございました。
下にファイナリストを別掲いたします。
北海道 伊藤貴之 心に花を咲かせるお店 サチの家
東北 井上めぐみ 脱力酒場それいけ!ピヨピヨ丸
関東 岡本真衣 塚田農場 錦糸町店
関東 石岡のぞみ こだわりもん一家 成田店
東海 松岡一栄 ステーキとハンバーグ&サラダバーけん
関西 大南 薫 UCCカフェサロンコンフォート阪神百貨店
四国 松下佳代 UCCカフェコンフォートいよてつ高島屋店
中国 大谷尚子 四季彩食 えびす坐
- 「お客様応援室」より〜今こそ試されている
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皆さま、特に震災被害に合われた飲食業の方々、心よりお見舞い申し上げます。
東京も金曜日だったという事もあり、更に計画停電、物流のストップ、自粛ムード等、本当に辛い状況であったと思います。
この号が出ているころは随分落ち着いているとは思いますが、まだまだ苦しい状況は変わらないのではないかと思います。
しかし、この震災は飲食業に課せられた試練なのだと思います。震災直後に営業を頑張ったお店は、少ないながらも来ていただいたお客様にどれだけのことができましたか。 私は直後から、お店にたくさん伺いました。情報も取りました。
前年1割というところもありましたが、まったく変わらないというお店もあったことも事実です。
こんな時でも来ていただける。「店が心配で来ちゃったよ」というお客様のお話しも聞きました。
こんな時でもいらしてくれるお客様の数が、そのお店の本当の最低客数なのだと思います。真の常連様。
もう一度、顧客創造をしていきましょう・もう一度、お店を見直しましょう。 お客様にまた来ていただけることを徹底的にやっていきましょう。安易な集客を目的とした販促(値引き、割引き)を実施する前に、お客様にとって本当によいお店 なのかを考えて頂きたいと思います。強いお店を創るチャンスです。
1997年以来、5兆円が外食から消えています。でも、飲食店数はさほど変わっていません。
試されている、生き残りの闘いなのではないでしょうか。酷い言い方をいたします。日本中の飲食店は3割過剰店舗数である。頑張りましょう!お客様応援室としてお手伝い致します。
最後に店長時代に一度も前年とか予算というものを割ったことの無い、月坪500千円売っていた店長と して偉そうなことを申します。私の師匠は<売上を上げたいならの優先順位>として教えてくれました。
1.自分自身の自己改革
2.従業員の意識改革
3.徹底的な清掃
4.販促もう一つ<お店がゆき詰まったら>
お店を徹底的に磨け。鍋を磨け、包丁を研ぎなおせ、冷蔵庫の中をピカピカにしろ。
本当に頑張りましょう!ありがとうございます。
- 編集後記<4月に向けて>
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生きている間に、阪神淡路、中越、東北太平洋沖と三度も大きな地震のニュースを見るなんてと思う日々です。
車がこんなに軽いものだとは知りませんでした。津波がこれほどの力を持っているものだとは知りませんでした。
被害に見舞われた地方の方々の復興を祈念せずにはいられません。当然、その行動が必要です。
私ができること、義援金を募金する。節電する。もちろん必要です。
しかし、日本の経済を立て直し、税収を多くして 被災地にお金を回すことが必要と思うのです。4月です。企業やお客様も自粛をいつまでもしていたら疲れてしまいます。
送別会は無くなってしまったかもしれません。でも、フレッシュマン、ウーマンの季節です。歓迎会は必ず、行なわれます。その準備、訴求をしっかりやっていきましょう。震災以来毎晩、3軒から4軒飲みに行って、腎臓の調子が悪い編集です。でも、止めませんぜ。