こだわり通信
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2011.5.2

【今月の目次】


今月のひとり言<Go forward!>

いつもありがとうございます。
あの震災から、早くも2ヶ月がたとうとしています。 被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。 少しずつではありますが、着実に首都圏の飲食業界も日常に戻り始めています。
今回の震災後の話をいろんなお客様に伺うと、お店にとって本当に大切なものは、 やはりお客様、特に常連さんだと言うことを多く聞きました。
「お店が心配で来たよ」と言って震災の翌週に来店してくれるお客様、「どうせ使うなら、僕はここに来るよ」と言って会社の同僚まで連れてきてくれたお客様。本当にありがたいことです。
こういう常連さんのために、私たちは立ち止まらず、進んでいかなければならないのだと思います。

立ち止まらない

誰もがケンタッキーフライドチキンという名前を知っています。 しかしこうなるまでには簡単ではありませんでした。

ケンタッキーフライドチキン創業者のカーネル・サンダース氏はワゴン車で近所を回り、フライドチキンをつくって お客様に売ることから始めました。 それから9年間、調理法を完成させて人気を博しましたが、氏は更なる発展を望んでいました。

60歳になり、故郷を去り、各地でフランチャイズというアイデアを売り込みましたが、300回以上も断られるつらい日が続いたそうです。 そんなある日、ついに一人の賛同者が現れたのです。 現在、世界80カ国、1万1千店を持つ巨大チェーンもはじめは何もなかったのです。 カーネル・サンダース氏は成功の理由を「断られても立ち止まらなかった」と言い残しています。
成功の秘訣は、あきらめないことです。

私たち柴田屋酒店は、皆様のお店にいらっしゃる大切なお客様の喜び、笑顔のため、今後も出来ることをコツコツ やっていきたいと思っています。これからも、宜しくお願いいたします。

柴 健宏

社長がゆく(3) 
株式会社フードリンク 
代表取締役社長 安田 正明様

前号で経営的な危機対策を聞いてきた。お取引先に有用な情報ってあと、なんだろう? 業界がどう動いていくか!そうだ、飲食業界の情報に一番詳しいフードリンクニュースの安田さんに話しを聞いてこよう。

柴柴:ズバリ、これから外食はどうなっていくのでしょうか?

安田:夏場の計画停電と放射能による食材の影響が課題だと思います。 計画停電により、エアコンが使えず、ビアガーデンが流行りそうですね。 うちわが品切れなんてこともあるかもしれません。 仕事着もTシャツ・短パンでオッケー!なんて事に。店内営業が困難な中、昼夜問わ ず、外で食べられる弁当が大ブレイクするかもしれません。 そして、放射能による食材の影響が心配される中、いかに安全性を伝えるかがポイントになります。 特に葉もの野菜や魚の産地表示は必要ですね。海外での日本食とりわけ寿司人気も心配です。

柴:それでは、これからどうすればいいのでしょう?

フードリンクニュースの安田さん安田:東京市場もこれで少し小さくなるかもしれません。その中で勝ち残るためには、やはり基本しかないと思います。QSC(クオリティ・サービス・クレンリネス)です。そんなこと知っているという人がいます。
しかし、本当にやっているお店は少ないと思います。今後益々、二極化が進み、必要なお店しか残れなくなります。価値の時代に生き残るためには、基本ができてあの店に行きたいという個性を作ることが大切です。

柴:ドリンクはどうしたら良いでしょうか?

安田:震災直後から単価が上がったという声をよく聞きます。理由はドリンクの比率が上がっている様です。
そのことから、高度成長期や復興の時代は強いお酒が売れました。また20年前の韓国でもウイスキーが飛ぶように売れました。強いお酒の新しい飲み方を準備されてはどうかと思います。 また、これから土建業・建築業をはじめ、家具・家電も忙しくなります。接待がまた増えてくると、銀座にも人が戻ってきます。この秋に向けて高級酒の品揃えも準備されてはどうでしょう。注目はウイスキーとブランデーです。

柴:安田社長お忙しい中、ありがとうございました!
『基本』を大切にしっかり『準備』するということですね。柴田屋としても、柴田屋のお客様が勝ち残るため、これからも旬の情報をお届けし、ご繁盛のお手伝いをさせて頂きます!強いお酒や高級酒のご提案はコダワリ通信やシバの日でご紹介していきます。本日はありがとうございました!

安田社長は8年前、シバの日のセミナー「覆面調査が飲食店を元気にする」で講演して頂いた以来、共にNPO法人「繁盛店への道」を立ち上げ、S1サーバーグランプリを通じて外食産業を盛り上げようと、日々活動をしております。 フードリンク様はその他、フードリンクニュースで「外食の今」を毎日発信しています。
フードリンクニュース

サポート企業紹介
<株式会社クリーンアウト>
株式会社クリーンアウト

春から初夏へと季節が移るこの時期、お店としてお困りになるのが害虫、害獣の繁殖ではないでしょうか。 食事やお酒を楽しんでいるお客様の目の前にゴキブリやねずみが出てきたら、たいへんです。 色々な駆除業者もありますが、なかなか、うまくいかないようです。私が活動している「繁盛店への道」のメンバーでもあります 株式会社クリーンアウトさんをご紹介したいと思います。今まである業者さんとは、一味違います。
それでは、クリーンアウト山内さん、お願いします。

株式会社クリーンアウト山内:ありがとうございます。
私は、駆除の仕事をする前は、飲食店を経営しておりまして店でのゴキブリには本当に困っていました。色んなところに頼んで駆除しても、いなくなるということは無いですね。それでもそこそこの金額を支払わなければならない。 これは、イタチゴッコだし、結果の無いことにお金を払うというのが、ちょっと納得できませんでした。 それで、自分で研究して、やり方を考えて今の会社を創りました。
弊社の特徴は、、、

  1. ゴキブリがいなくなるまでお金は頂かない。
  2. 現場では、いきなり薬剤をまくのではなく、まずは生息環境を改善する。 冷蔵庫の下などを清掃します。
  3. ゴキブリが発生、繁殖しないように、お店の方にもご指導します。
  4. ゴキブリは死ぬ時に卵を産みますので、単に薬剤をまくのではなく、その後に対処できる方法を取ります。

現在の取引実績には、飲食だけでなくホテルや旅館の業務も行なって おります。東京都の認可、指定企業でもあります。

近鉄レジャーサービス株式会社 賢島宝生苑・志摩観光ホテル
ホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩
伊豆いなとり荘グループ・季一遊・ペスカードいなとり
株式会社 エスワイフード(世界の山ちゃん)
株式会社 不二屋フードサービス(レストラン)
株式会社 エムグラントフードサービス
(ステーキ「けん」・ふらんす亭他)
株式会社 大和実業(アジアンキッチン他)

営業所も東京、静岡、岐阜、大阪、熊本と西日本にかけてはほぼ、カバーできます。
是非、ゴキブリだけでなく、コバエやねずみ等についてもお気軽にご相談ください。
絶対の自信を持っています。

ありがとうございます。ゴキブリでお困りのみなさま、是非、ご相談ください!

取材 柴 泰宏

株式会社クリーンアウト 東京支社
〒142-0041 東京都品川区戸越4-3-24 栄ビル2F
TEL/FAX 03-3785-5641

 
「お客様応援室」より〜勝ち残る為に〜2

 皆さま、4月はいかがでしたか。震災後の自粛ムードは本当に困ります。経済エコノミストによると景気が戻るのは6月からということで、それまでしっかりとお客様創りをしていきましょう。
 さて、前々号の続きです。お店が商圏の中で、ブランド力を持つこと。そもそも「ブランド」というのはなんでしょうか。 皆さま、私の質問にお答えくださいますか?

4×2=
4×4=
7×9=
たんすに=
お口くちゅくちゅ=
アタリ前田の=

「お客様応援室」より〜勝ち残る為に〜2もし、20代の方がたんすに「ゴン」と直ぐに出てきたとしたら、その方は実はこのCMをリアルでは観ていないはずです。
でも、考えるまでも無く出てきませんか?九九も、7×9で、頭の中で「7」を9個並べてロジカルに「63」と解答した方はいないでしょう。小学校2年生以来念仏のように暗記し、聞かされてきたから条件反射のように答えることができる。

この状態を店に置き換えると「ブランド」と言えるのです。

問いかけは色々です。
「安心して行ける」
「○○○○が美味しい」
「デートなら」
「今日の財布」
「気持ちの良いスタッフがいる」
「あの人に逢いたい」等々、
本当に等々です。

お店はお客様に何か、印象つけることをしていますか?
注文取って、提供して、呼ばれたら行って、お客様のお顔を見ることもなくありがとうございましたぁ。これで、お客様に覚えてもらえるでしょうか。
この震災での好例をお伝えします。浜松町(ビジネス立地ですね)にある、チェーン系の焼鳥居酒屋は3月で前年を越えています。客数も増加。80席ほどのお店です。もう一つは私の 大好きな串カツ屋。席数こちらは小さくて16席ほど。こちらも震災後も売上は変わらないとのこと。
何故でしょう?両店とも常連のお客様の数がそれだけたくさんいらっしゃるということです。「店が心配だから来ちゃったよ」と言ってもらえる関係を築いていることだと思います。これがお店のステイタスであり、ブランドです。
次号、行動レベルでお話ししたいと思います。

      
編集後記
<東北をフューチャーしましょう>

炊き出しのボランティア4月に2回、宮城県の名取市と南三陸町に飲食店の経営者たち(名取市=ヨコハマイレブン・南三陸町=東京外食レッツ会居酒屋甲子園神奈川グループ)と炊き出しのボランティアに行ってきました。 その惨状をここでお伝えしたいわけではありません。しかし、復興と言えるまでにはまだまだ、長い時間がかかるということはこの目で観てきた気がします。炊き出しもまだまだ続けていかねばならない状況です。
福島の原発事故からくる風評被害も深刻です。 飲食業に何ができるか。そして、それが飲食店にも利益のあることはなんだろうと考えます。 風評被害は深刻だと言いながらも、支援を謳った産直販売はお客様を集めます。 東北の食材、お酒を使った食事会などは、直ぐに予約で埋まります。

ここではないでしょうか。
東北の食材、お酒をどんどん使っていく。それを訴求する。義援金も集める。お客様も支援という気持ちがプッシュして利用したくなる。私の友人は「店の中の材料、飲料、全部東北!」を企画しています。いかがですか。
もし、炊き出しに行きたいけれど、やり方が?という方がおられましたら、 ご相談ください。

お客様応援室 出 和樹